巣/人生の意味/植毛

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フィギュアとはんだごての思い出・発見編

R18Gを含む内容です。適宜心構えをしたり、ゾーニングしたり、18歳未満の方は読まないでください。

多少自分の男性器も出演しますが、自慰の範囲なのでエロ部分としてはR15程度だと贔屓目ながら思います。

すごい自分語りもあって恥ずかしいですが、世界観が変わるというなら変わる前と後について熱心に解説すべきでしょう。そうですよね?

 

短くまとめると

『「フィギュアとはんだごてでセックスする動画」を①見つけて②(それまでのあらすじ・世界観)③見て、真似しようと思い④真似したら⑤よかった(世界観変化後)』

という話です。『フィギュアとはんだごてでセックスする動画』については私がそれを知るきっかけとなり、また提唱者でもある『じらー@フィギュアとはんだごて(@zillah8852)』氏を参考にされるのも良いと思います。

  すごく長い始めたので分割しながら置いていきます。今回が『見つけて』編で、『それまでのあらすじ』編、『見て、真似しよう(準備)』編、『真似したら』編、『良かった』編程度に分かれるだろうと思っています。

 

  3/11の追記というか編集ですが、一覧での画像の統一感とかの面で気分が良いので、続きから読むより上の場所ではんだごてを紹介しておきます。

 

 

注意事項:フィギュアとはんだごては実在する他人や自分のことを肉体・精神を問わず傷つける行為について推奨するものではありません。

 

以下が本題となります。

 

 

 影響を受けた世界観の話題の中で「これまでに受け取った全ての創作、やったりやられたりした全ての行為によって世界観が構築されているのでなかったとしたら、なんと虚しいことだろうか」という発言がツイッターにあった。それもそうだとも思ったのだが、大きく影響を受けたものは特別な印象を残していることも確かだ。

『フィギュアとはんだごてでセックスする動画』は私にとって、そういった特別な表現の一つである。「世界は広いなあ」程度のニュアンスでフォロワーがリツイートしたことで私はそれを目に入れた。それは創作とよぶほどに丁寧でもない、単に撮影したという体の1分程度の動画が数本、十枚以下の写真が私の記憶にある。

 このような言い方はいかにも古参ファンであるかのような物言いだが、それはおそらく事実に反する。実際にもっとたくさんの投稿があったとしても、私に十分な衝撃を与えるには前述の少量程度で十分だった、というのがここでの主旨である。

 「フィギュアとはんだごてでセックスする動画」は正確には「女性キャラクターのフィギュアをはんだごてで破損しながらそれに精液をかける動画」と言い直すことが出来るだろう。事実としてフィギュアは人でも生命でもないし、はんだごては性器ではないのだから、辞書通りの意味としてはセックスではない。ただし、まれに男性器が写り込んだり、射精された精液がかかる様子が含まれるので、R18表現の範疇にあることもまた事実といえる。

 その動画自体の感想としては、それはとても真剣な気持ちで行われている行為であることが伝わってきた、といった程度だったのかもしれない。それは計画や計算といった態度と、全く逆のやり方だった。足と足の間に突き刺さったはんだごての前後運動は、氏の興奮に連動するかのようだった。ウケを狙うような、わざとらしさはどこにも無かった。

 「程度」という言葉を用いたが、実のところ私がより興味を惹かれたのは、動画よりも写真の方だ。それらでフィギュアには螺子が抉り込んでいたり、赤い液体(なんらかの染料のようだ)をかけられたり、オーブンレンジ(買い換えたので調理用途には使わなくなった物を譲り受けたらしい)の加熱によって完全に溶けたプラスチックの固まりにされたりしていた。

 それらに対して、ただ悲惨であるという言葉は適当ではないように思えた。ある意味で、格好いいのである。よりポピュラーな例として、フランケンシュタイン、サイボーグ、キメラといったファンタジーの怪物について思い浮かべていただきたい。あれらについてならば、混沌として混ざり合っている様子の異質性が独特の格好良さと評され、受け入れられていると理解出来るはずだ。オーブンレンジで溶かされたフィギュアも、火葬された人間に類似させられる。かつてそれは個性を持って、世界から独立していた。いまや、原型は確かでなく、今にも世界の中へ還ろうとするようだった。

 今になって言葉を尽くせば、このような説明で異質性を軽減出来るが、「フィギュアとはんだごてでセックスする動画」やそれに関する写真は衝撃的でありながら、万人には受け入れられず、事実何点かの中傷があった。現在でも、『フィギュア はんだごて』とGoogle検索してみれば、当人のツイッターアカウントを除いて最初に表示されるのは「マジキチ速報」というまとめサイトだ。該当サイトの行為に対する書き込みについては、サイト名から推して知るべしというものだろう。

 だが、私がこれを発見したとき、恐れとともに抑えきれないほどの興奮を感じた。元々フィギュアに精液をかける嗜好については何度か発見したことがあったが、それには大して心を動かされることはなかった。精液によって汚されるというより、ただそれが性的に扱われたことを証明するために精液があるのではないかと感じられた。敢えて言うと、それは勲章としてそこにあった。男の、精子を作り、吐き出すものとしての敗北宣言だった。性的なものに限ったことではない。価値のある存在全てに対し、私は嫉妬していたのだ。