巣/人生の意味/植毛

note  https://note.com/rikokakeru/ツイッター @kakeruuriko

2015-11-01から1ヶ月間の記事一覧

手紙魔まみ感想155・156

155は省略する。単調であることや、文字の向きを入れ替え続ける書式を再現することがよくわからなくて面倒だったことなどが理由である。簡潔に感想を書くと、インパクトがあっていいと思う。 閃光ののち、しましまの、うずまきの、どうぶつだけが生まれる世…

手紙魔まみ感想151・152

赤、橙、黄、緑、青、藍、紫、きらきらとラインマーカーまみれの聖書 書き込みは自分一人にとってのわかりやすさを優先させるための行動で、自分のものであることを確認する、征服するといった気持ちを起こす。作中主体からはそれほど卑屈ではない程度の認識…

手紙魔まみ感想149・150

家々のえんとつからは黒い水噴き出している ウサギを胸に 一見して意味が分からない。不明瞭な事件が単調に描写されている。『家々』というし他人事の不幸の風景を無感動に眺めている様子だろうか。突然『ウサギを胸に』で自分にフォーカスされていることも…

手紙魔まみ感想147・148

テロップの流れ早くてわからない、わからない、誰、誰が死んだの 前半の源氏名云々のうたが思い出される。 映画の速度についていけないことに動揺している。「繰り返し」がこの歌では動揺の強調効果を担当させられている。テロップが人生にダブり、変わり続…

手紙魔まみ感想145・146

おやすみなさい。これはおやすみなさいからはじまる真夜中の手紙です 『おやすみなさい』は別れや切り上げのあいさつであり、真夜中の手紙といっても真夜中に相手が受け取るわけではないのだから、つまり誰かに宛てるわけではなく自己完結としての手紙だろう…

手紙魔まみ感想143・144

正午にはお部屋の鍵を回してた/午前と午後に手紙を書いた 創作行為をしながら「無では?」という疑念を抱くという気持ちと重なるところがあるが、これは自己の体験から勝手に僕が当てはめているだけの行為ではある。 私は 「何か書こうと思いつつ部屋の中で…

手紙魔まみ感想141・142

まみの子宮のなまえはスピカ。ひらがなはすぴか。すぴか。すぴか。すぴかよ。 スピカは星の名前で、おとめ座で最も明るい星。 星の名前についての情報を知らなくとも、悪印象よりは好印象を持つことの方が多いのではないかと思う。曲名などにもそれなりに使…

手紙魔まみ感想139・140

まみの生理を食べている怪物が宇宙のどこかに潜んでいるわ 生理が来ないことは女性にとって著しく気持ちを害するらしい。性の悩み。穂村さんは男だけれどもまみのモデルは女性。 『宇宙のどこか』と隅々まで確認することが不可能、曖昧な表現。それを奪う動…

手紙魔まみ感想137・138

うつくしい渦巻たちに囲まれて気が遠くなるかたつむり園 『かたつむり』の話である。『東京のカタツムリってでっかくて、渦、キモチワルキレイ、熱帯!』の歌が思い出される。この連作の序盤で、『草原スープ婚』よりもさかのぼる。『かたつむり園』から野生…