巣/人生の意味/植毛

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手紙魔まみ感想137・138

うつくしい渦巻たちに囲まれて気が遠くなるかたつむり園

 

 

 『かたつむり』の話である。『東京のカタツムリってでっかくて、渦、キモチワルキレイ、熱帯!』の歌が思い出される。この連作の序盤で、『草原スープ婚』よりもさかのぼる。『かたつむり園』から野生ではないと思われ『東京』『熱帯』に反語的、『うつくしい』は単純に褒めていて、前歌で特徴的、連作タイトルでもある『キモチワルキレイ』と反語的など独自性を築こうとする。『気が遠くなる』で現実感を疑わせ、実際『かたつむり園』という施設は存在しがたそうなのでそのまま強調してゆく。

 

『繰り返し』『差異』『非現実感』

 

 

 

 

一番美人のかたつむりにくちづけて、命名ヴィヴィアン・ウェストウッド

 

 ヴィヴィアン・ウェストウッドはイギリスのファッションデザイナー、もしくは彼女の催したブランド。バンド「セックスピストルズ」にも関わったとwikiにある。

 ブランド、メインカルチャー。美人。くちづけ。かたつむりを比較して優劣をつけ、高く評価される固有名詞によって称賛、彼女は特別なものになった。差異は比べて評価することから生じるし、素晴らしいものは大勢によって支持されるために素晴らしいものなのである。

 固有名詞の長さ、空間の占有力もそれが特別であることを際立たせている。

 

『ブランド』『特別』