手紙魔まみ感想71・72
ヒ・ケ・ン・シャ・ニ・ナ・リ・タ・イ、手足こめかみに電極つけて、ツリーみたいに
カタカナ、中点によってリズムの否定を試みている。それを無視すると『被験者になりたい』であり、音の違和感はなく、意味も普通に通る。
人ではない何かの身分を外部から与えられることを望む心境を描いている。『電極』に繋がれた被験者は『ツリーみたい』で人ではないように見えるのである。カタカナ、片言もそれを表すため。句点もリズムを乱すためにおかれているのだろう。
「カタコト」
八月よ。光るデコルテばんばばん、出していきますわよー、殿方ー
デコルテは胸元の部分のこと。
句読点、長音によってリズムを乱している。内容としてはデコルテ、わかりづらい外来語だが、胸元、セクシーポイントのことである。夏なので薄着、露出しようという意思が主題である。性的魅力の押し売りと異様な言語センス。
セクシーアピール自体がダサく、虚しい行為であることを感じつつも、それを行わないでもいられないことへの嘆き、ダサい語とリズムの乱れで恥ずかしさをごまかそうとしているのではないか。
「ダサさ」