巣/人生の意味/植毛

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ラインマーカーズ7・8

夜のあちこちでTAXYがドア開く飛び発つカブトムシの真似して

 

 タクシーって自動ドアで勢いよく、ドアに触れずに開かれるので、それがカブトムシに見えたのだという話。カブトムシだと開かれるとそのまま飛んでいくが、タクシーでは客を乗せてからまたドアを閉めていくので、性質としてかなり異なるが、タクシーがカブトムシの『真似』をしているとみている。作中主体の気持ちとしては、カブトムシの方に近いものを持っている。『あちこちで』ということで、見渡せるような位置にいつことを予想することもできる。展望台で、ガラス越しで、虫かごの中のように町が見えている?虫かごからは『飛び発つ』ことはないので違うか?

 

夜のテトラポッドを跳べば「口のなか切っているでしょ? 血の味がした」

 

 キスをしたので、口の中の味を感じたのだろう。『夜のテトラポッド』という危険な場所で遊んだのでそういったことになった。夜だからこそやりたくなったということはあるだろう。視られずらい、スリルが増す、など夜のメリットは多い。

 今回の二つとも『夜の~』という冒頭から始まっているが、単に時間よりは場所、舞台という意味愛が強い。前の歌なら、夜の方がタクシーがあちこちにあるということが多くなるし、自分は明るい場所にいて暗い外を見ているという状態から箱庭っぽさが増すだろう。