シンジケート感想179・180
「男の子はまるで違うねおしっこの湯気の匂いも叫ぶ寝言も」
男女が会話していて、女性の発言。男女に違いはいろいろとあるが、ここでは『おしっこの湯気の匂い』と『叫ぶ寝言』に言及している。
そのような湯気が立つところから、冬であると想像される。山登りの最中だと予想する。親密なカップルで、排せつ行為を隠し合う気がしないのだろう。
作中における現在で『匂い』のことを感じ、ついでのように『寝言』の話に移る。排せつ、就寝を共にする関係性が重点。
『男の子』や『おしっこ』という幼さを感じさせる表現はあくまで彼らは若いカップルであり、気軽な調子を出している。
「芸をしない熊にもあげる」と手の甲に静かに乗せられた角砂糖
『乗せられた』から作中主体は相手の言う『熊』であることがわかる。掌を差し出しているならそれは『芸』で、それをせずに『手の甲』を出して、反抗する主体に対し、それでも角砂糖をあげる相手。
女性の方に主導権があるカップルのように見える。