シンジケート感想235・236
泳ぎながら小便たれるこの俺についてくるなよ星もおまえも
情けなく逃げていく『俺』に『お前』が付いてくるなという内容。
『星』に逃げるな、ということは無茶で、『お前』も星のようについてくるのではないか、という考えが主体にあるとみられる。
流れ星に願いもかけずに真っ青な手負いの蛸を想う泡の上
『流れ星』は前回の句を思わせる。また、十句前に青い蛸が欲しいという句があったが、それをとの関連がある『真っ青な手負いの蛸』『泡』がある。
前からの関係を見ると、蛸を捕まえ損ねたことを悔やんでいるのだろうか。今さっきとれそうだったからこそ、『星』に願うのではなく、後悔をする羽目になっている。