巣/人生の意味/植毛

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シンジケート感想74・75

抱きしめれば 水の中のガラスの中の気泡の中の熱い風

 

 定型から大きくはみ出している。意味で切るならば六六七七五だろうか。音数では三十一音で、空白で切られているし、無理に五七五七七で切る必要もない。また、『~の中の~』を三重にしたリズムも作られている。

 内容には意味があまりなく、非現実的でもある。『水の中のガラスの中の気泡の中』に暑い風が吹くのか、どのようにして感知するのか、『抱きしめれば』との関係。

 抱きしめても何も伝わらない悲しみ?

 

 

はしゃいでもかまわないけどまたがった木馬の顔をみてはいけない

 

 ホラー系統。『はしゃいでもかまわないけど』という前置き、許可の後に『またがった木馬の顔』という変わるはずもなく、またがる時点で見たはずのものへ『みてはいけない』という禁止。『木馬の顔』のみが漢字としてはっきりとした存在になっていて、他は平仮名であやふやな効果を出している。特段興味があるわけでもないが、あらためて駄目と言われるときになるものというあるあるホラー。

 

 馬鹿にしてるみたいだけど、好きだからわざわざ文字にすることがないっていうか。