巣/人生の意味/植毛

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資格スクールへ通えということ

朝起きると父がまだ起きていなかった。だから家で焼いている食パンを切ることが出来ないで、食べることが出来なかった。起きてくるとやや不均等にパンを切られ、それを僕は食べた。僕は食事中にしかリビングにおらず、その時間帯だけテレビを見る。NHKの朝ドラは、話はともかく節々に現れるポリティカル・コレクトな思想教育が目に付き、イライラさせられる。その後のアサイチでは、禅の特集をしていて、瞑想の内でも苦痛をかなり用いた手法で、ためらいの気持ちを発生させてくれる。

掃除の話になると飽きが来たため、犬の散歩へ行った。躾けたわけでもないのにトイレを外でのみ行う、利口な犬で面倒が省けていた。帰って少しぼんやりした後、おもむろにコンピュータ・ゲームを始めた。Civ4とHSをほどほどに楽しむ。それらばかりやっているので、どちらばかりでは好奇心がマヒしてきて楽しみこむことが出来ないのだ。

昼はやや豪華なカツサンドとパンだった。父はインスタントのコーヒーを淹れる際に牛乳を温めるように要求した。テレビはベルギーのテロと脱走したシマウマについて紹介している。

塾に行って、恐ろしいスケジュールで授業を受けたら脱落者ではなくなって挽回可能であるということで励まされた。餓死のことが話題になった時に私は最もイキイキとして説明者との会話を弾ませた。誰でもできることをさせられるようになるために金を喜んで払ったり払い戻させられたりして、なんでそんなことでニコニコしているんだろうと馬鹿馬鹿しく思うが、私が馬鹿なので塾に通うことになりそうだ。父も母も、塾に通うことは望ましいと言った。

菓子メーカーハレルヤに向かい、イチゴフェアで安くなる特別のケーキを買ってから帰った。母が求めているのはミルフィーユだったが、売切れていたのでイチゴモンブランジャポニカを家族分買った。「昔このケーキ屋にはよく来ていて向こうには鯉がいた」と説明していた場所は高級結婚式場になり、立ち入ると警告音がした。

シマウマは死んでしまったとツイッターの人が言っていて、今日は文学的な一日だと思って疲れた。

帰るとベッドで寝て、父に叱られ、「病気に責任転嫁するなクズ」という趣旨にもっていこうとするところをうまく先回り自虐でかわし、父親が自爆して物にあたっている様子を眺めていた。