手紙魔まみ感想231・232
もう、いいの。まみはねむって、きりかぶの、きりかぶたちのゆめをみるから
『もう、いいの。』というあきらめ、『ゆめ』へ向かうという逃避として読んだ。『きりかぶ』に『たち』と付け直していることから、人格を認めているようにおもわれ、人間のいない空間で切り株と戯れるという『ゆめ』にあこがれているのだろうか。全ひらがなも幼児退行、逃避に関連した技法であるように思う。
「あきらめ」「逃避」
天沼のひかりを浴びて想いだすさくらでんぶの賞味期限を
『賞味期限』は現実的な障害物であり、そのことを『想う』のは現実と向かい合っていく気持ちの表れととられる。思い出すではなく『想いだす』な点には注意を払っておきたい。『天沼』と『さくらでんぶ』があまりなじみのない単語で、そこからイメージを広げさせるのが困難。味などより外観を重視した食材?の現実性?
「現実」