手紙魔まみ感想223224
拳大の蟻が寝息をたてながら囓りつづけるわたしの林檎
林檎というとキリスト教で知恵の実だとか言われ、次の歌にも宗教色があるのでその連想は無視できないと思う。とてもデカい蟻が当然のように「わたしの」林檎を齧る様子は異様だが、落ち着きをもってそれを眺めていて、当然のことだと私は感じている。何か重要なものが異様でグロテクスな存在に奪われるのを受け入れる落ち着きが核だろうか。
「異様」「落ち着き」「受け入れ」
その答はイエス、と不意に燃えあがる銀毛のイエス猫を抱けば
前がはいで後ろがジーザスと思われる。
異常、宗教色、動物など前歌と共通するテーマがある。ジーザスが主役なのが最も違うところだろうか。『イエス』の意味の重複のギャグ、燃え上がりの暴力味み、それをおいて猫を抱く優しみ?
「イエス猫」で検索するとあまりにもしょうもない世界が開けていた。
「優しみ」「不意」