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手紙魔まみ感想178・179

その先はドーナッツ、その先はドーナッツ、虫歯のひとは立入禁止

 

 上の句は五・五・五・五。大胆に定型からはみ出しつつ、繰り返しで、警告音声と詩的表現のミックスで、ドーナッツである。順路と輪っか形状の食べ物、行って過ぎることと繰り返しの輪廻のモチーフというこじつけが浮かぶ。

 欠陥を持つ者には甘い食べ物が禁じられる、というのは自分が規定したわけでも政府が制定したわけでもなく自然の理であって、虫歯は自分の体への監督不届きが原因で自分以外には何の影響もないことで、健康と生活に気を配らないでいた過去の負債であり、そのようなだらしのないやり方をやめるといっても今までのことは引きずり続ける、そして今後へ。

 

「不健康」「自然の理」

 

 

いま、まみは、踊りつかれて(あれ、みなさん静止してたんですか?)ねむるの

 

 音の上では定型だが、()と句点のこともあり意味の上ではずれている。意味上でも『踊り』が『みなさん』と「ずれて」いることが主で、そこがテーマである。

 生活上では必要物ではない娯楽、文化である『踊り』が生活に影響して眠りのリズムもずれていたり、踊っているうちに周りの目がみえなくなっていたりということが「ずれ」がもたらした効果である。『今』と言った瞬間にも時間は流れていくし、踊りをやめる、気づき、睡眠と次々に動作がずれたままに進行せざるを得ない様子は苦痛でもあるが他所からみるとユーモラスに感じられることだなあ。

 

「行動」「ずれ」