手紙魔まみ感想169~173
色々と一区切り付きましたが、ハースストーンが面白すぎて短歌の感想を書くなどへのモチベーションがよくわからなくなっていきます。ハースストーンが面白いという記事が作られることもあるかもしれません。
暗闇を歩いていってブレイカーあげるのはお父さんの仕事よ
ブルマーに縫い付ける星。下半身を冷やしちゃだめだって、お母さんが
おばあちゃんのバイバイは変よ、可愛いの、「おいでおいで」のようなバイバイ
「家族ネタ」で三つまとめて言えないかと考えてみる。これまでまともに登場した家族はいもうとがほとんどだったことも家族召喚の威力を高めている。父親は頼れる大黒柱、母親は世話焼き、おばあちゃんは孫好き、と一般的な理想的家族像から逸脱しているわけでもなく、ごくごく日常であることがありがたいというやつである。話し言葉の調子も日常らしさに合う。家族のような親しい関係に対して話し言葉は使われるから。『バイバイ』に不穏さがある。日常から離れることの予感。危機になると場所があるという『おいでおいで』の安心。
「家族」
鼻息で鏡を曇らせる兎、守護霊名ギブミービスケット
ペットのことを家族扱いするというのもよくある愛情のかけ方で、死んだので喪失などを感じるなどしているのだろうなあ。また、名前は次の歌でも触れられている。死んだ後に付ける名前はその本人のためではなく残されたもののために尽けられるという意味がより濃くさせられるし、一般的に名前と言えば生まれたとき、ペットなら買ってきたときなどに付けられることとの対比でもある。句切れの曖昧さが非存在性へのつながりが暗示でもある。息は生きているからやっていたことで体温も生の象徴としてあり、詰め込まれて無駄な部分がないために後半にも意味があるのではとつい勘繰らせるようになる。
「死」「名前」
男の子だったらつけられたはずの名前が書いてある消火栓
性別が違うかったら個人的ななんかの生きづらさがマシになるのでは?というのは精神が不安定な人間のよくある妄想の一つで、他には今すぐ死んだ方が人生的にマシなのでは?とか死ぬと家族が悲しむのでは?とかであり、また生と死の話である。仮定に深い意味はないんだよラララという気持ちになる。消火栓は普段使われることがないクセに使われるときにはかなり緊急的な状況なんだよなあということでまた仮定と死の話に近くなるけれどもっとマトモな人間のためにあって消火栓を有効活用するために名前が書いてあることとかいてないことは関係がない。取り外すこともないし名前を書いておいても大丈夫な気がしたので名前を書いたのだろうか。
「生」「名前」「緊急時の備え」