手紙魔まみ感想147・148
テロップの流れ早くてわからない、わからない、誰、誰が死んだの
前半の源氏名云々のうたが思い出される。
映画の速度についていけないことに動揺している。「繰り返し」がこの歌では動揺の強調効果を担当させられている。テロップが人生にダブり、変わり続ける周りと取り残される自分を感じさせられる。
「動揺」
爆風で飛ばされてきた草原が絨毯みたいにぺろんと掛かる
『草原』が繰り返し登場。草原が吹き飛んだり絨毯みたいになる。『爆風』の暴力的なイメージと『ぺろんと』の穏やかさが緩急の違いになり、特徴的な部分になっている。「繰り返し」のイメージが「加速」して混ざり合いつつも主体としてはなんとなく受け入れている様子か。ここでは読み手の方が主体のスピードにおいて行かれる。「爆風」→「草原」→「絨毯」は「野外(危険)」→「野外(穏やか)」→「屋内」と常識に逆らう方向へ向かっているからで、急激に逆方向へ減速するようで、違和感なのだ。
「イメージ」「穏やか」