巣/人生の意味/植毛

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手紙魔まみ101・102

 ありがとうございました。

更新を再開しましょう。休んでいる間に履歴が残っていて申し訳なくなりました。

 

水準器。あの中に入れられる水はすごいね、水の運命として

 

 水準器は地面の傾斜の具合を図るための器具。

 『水の運命』を心配するという視点が焦点で、強調するために倒置法が使われている。口語でやや音数が乱されるし、唐突に話題を持ちだした様子が感じられる。『水』という身近な非生命に対して『運命』という生命が前提のようなものを持ちだしていることの唐突性に重なる。『水準器』のマイナー性も唐突で、身近な水が身近でない器具に使用されるため、『すごい運命』と形容される。水の性質、かつ普段から意識されない性質を利用するのが水準器。

 水は流れ、固体、液体、気体をとることも運命に関連しているように思える。

『唐突』『身近』

 

 

 

いますグに愛さなけルば死ギます。とバラを咥えて新巻鮭が。

 

 カタカナが混ざるのはバラを咥えているからなのか、鮭が話すことに慣れていないからなのか。

 『新巻鮭』の死は、人にとってどうでも良く、死体の方が食えて魅力的であるから、というような理由で、こちらには愛する必要性がない。仮定が全く負担にならないので、交渉が馬鹿馬鹿しいものになっている。相手が愛してくれることを当然のように想定しているため、このように馬鹿馬鹿しい行動に出ているのである。『新巻鮭』のようなヒトなのかもしれないが、その方がより悲惨であるのはリアリティと痛々しさが増すためだ。

 相手にとって、自分がどう見られているかを正しく想定できないようなものであるからこそ、魚並みの知能なのかもしれない。