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手紙魔まみ感想7・8

<自転車に乗りながら書いた手紙>から大雪の交叉点のにおい

 

 単純化すると「手紙からにおい」という内容であり、この時点で詩的ではあるが、現実味には欠ける文章。全体では『手紙』と『におい』を修飾する内容だが、そのどちらも全体と同じで、詩的に偏ったものとして作られている。言葉のイメージをたどると、前向き、行動的、冬、道路=自転車=前向きというところだろうか。空回しというほどに突きぬけているわけでもなく、それなりに落ち着きのある前向きさの気がする。<>は事実としてどうかわからない、ということを強調する役割だろうか。手紙内にそう書いてあったとしても、それを見ていたわけではなく、手紙で連絡する間柄の相手を目視で確認することはできない。主格が『手紙魔』であり、手紙自体を全く意味のない虚構と置くべきではない。

 「前向き」「詩的」

 

 

高熱に魘されているゆゆのヨーグルトに手を付けました、ゆるして。

 

 魘されはうなされと読む。

 『ゆゆ』という人物が登場する。『まみ』の友達か兄弟だろうか、といった程度の推測がなされる。分かりづらい漢字や固有名詞があるが、音としては定型に準じていて、四句、五句には意味とのずれが起こっている。

 口語、丁寧、『ゆゆ』に直接誤っているのではない、といったあたりが目につく点である。直接は謝ろうとしないねじまがった性根、丁寧でありながらも本心ではそれほど悪いことだとは思っていない、などがある。『ゆゆ』が怒りはしないだろうといった打算もありそう。読点も口語の強調。

「口語」「丁寧」「打算」