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手紙魔まみ夏の引っ越し(ウサギ連れ)感想5・6

それはまみ初めてみるものだったけどわかったの、そう、エスカルゴ掴み

 

 『まみ』という言葉があるが、これは一人称で自分の名前を一人称として使うような人物である、ということになる。全体として口語の話し言葉で、助詞が省略された読みにくいものになっている。その答えが『エスカルゴ掴み』という謎のものになっていて、焦って知ったかぶったのだろう、という内容。口語と生々しい嘘がリアリティになる。それをかわいいと取るか小賢しい卑怯者ととるかは前後の歌を合わせて評価する必要があるかもしれないが、結局は人によることともいえる。

 「口語」「見栄」

 

 

 

 

恋人のあくび涙のうつくしいうつくしい夜は朝は巡りぬ

 

 『恋人』の内容で、二首前のものでは否定的に扱われていたテーマだが、ここでは素直に二人の生活と素朴なしぐさの美しさについて描いた内容である。平仮名で『うつくしい』と表記されているのも幼さ、素朴さを強調する狙いだろう。繰り返されているが前の『涙』に対する述語と後ろの『夜』に対する修飾語と別々の役割を持ったもので、個別に存在している。恋人と生活を共有し、安心することで経過する時間や空間までも輝いて見える的状態なのだろう。

 「生活」「幸福」「経過」