巣/人生の意味/植毛

短歌について/その他サブカル色々/男、無職、誕生年1994/うたのわで利己翔/ツイッター https://twitter.com/kakeruuriko?lang=ja

ラインマーカーズ感想138・139

貸靴に消毒スプレー吹きつけて海への旅費を作る七月

 

 海への旅行を決定したようで、旅費をためるためにアルバイトをしているらしい。前歌まででは自分の心理状態や周りの環境が主だったが、それに対する行動を決め、動き出している。相手のいる海へ向かうことである。目標の達成のために肉体労働を快活にこなす様子を詠っており、前までのネガティブな様子と対比され、面食らうほどである。NASAで働くエリートとアルバイターの対比でもある。

 「行動」「明るい」「肉体労働」

 

 

 

ズボンの裾をブーツのなかに押し込んでへとへとになる出発の朝

 

旅行の雨の前準備が済み、出発しようという場面である。まず、アルバイトが一首で済まされたことへの驚きがある。

 出発の玄関で、靴を履いているところだが、まだその時点にもかかわらず『へとへとに』なってしまっており、不安を予感させる。『ズボンの裾』という字余りで歌が始まることもだらしのなさや不安といった印象につながる。そういたマイナス要素を『押し込』むという強引な方法で覆い隠しながら行動を開始する姿は、頼りなさを感じさせる。

 「不安」「疲労」「強引」