巣/人生の意味/植毛

短歌について/その他サブカル色々/男、無職、誕生年1994/うたのわで利己翔/ツイッター https://twitter.com/kakeruuriko?lang=ja

ラインマーカーズ感想112・113

縞馬のようにきれいな夜が来て恋人たちの耳噛み千切る

 

 音が二度重なっている点が多く、歯切れがよい。「ま」「よ」「る」「き」「み」など。技術的面だけでなく、歌の内容も本歌中にあるように『きれいな』ものであり、作中主体のようなものをはっきりおかないことによって幻想的な雰囲気となっている。その雰囲気によって『縞馬のようにきれい』『夜が来て』『噛み千切る』という無茶へ事実描写風な説得力を与えている。

 

 「綺麗」「暴力」「説得力」

 

 

 

「血液に型があるの?」と焼きたてのししゃもみたいな事故車の前で

 

 『血液の型』という無邪気かつ不謹慎な疑問をぶつける人と『事故車』という凄惨なものに対して『焼きたてのししゃもみたい』と身近かつ残酷な像をおこうとする。後者の比喩を行う者、作中主体と前者の疑問を口にする子は別人のようだ。子供なのだろうか。

 『血液の型』については、それを求める事故車の関係者の姿を見てのことだろう。それは献血を要求するような、激しい事故であったことを示している。そして、無邪気さゆえに事態を理解できない同伴者と、それを理解しつつも車を焼き魚に比喩しようとする自分の他人への関心のなさが対比になっている。知らないゆえの関心と知るゆえの無関心。

 

 

 「事故」「無邪気」「対比」「関心」