巣/人生の意味/植毛

短歌について/その他サブカル色々/男、無職、誕生年1994/うたのわで利己翔/ツイッター https://twitter.com/kakeruuriko?lang=ja

ラインマーカーズ56・57

冬の窓曇りやすくて食べかけの林檎ウサギはその胸の上

 

 心情描写などが特になく、風景のみが描かれている。寒げな『冬』の様子と『食べかけの林檎ウサギ』から、風邪で寝ていて『林檎ウサギ』を作ってもらったところだろうか。

 

 

筋(きん)傷むまでくちづけるふゆの夜のプールの底に降るプラタナス

 

 プラタナスは街路樹として広く用いられている広葉植物。

 『ふゆの夜』と『プール』はミスマッチの組み合わせで、さらに唐突な『プラタナス』が続く。名前こそ聞きなれないものの、街路樹は毎日でも見るようなものである。冬は葉の落ちた状態である。『降る』とは枝が積もっていくのだろうか。

 『筋痛むまでくちづけ』というのは、ある程度特殊性のある状態である。何らかの不安から切迫感を持っている、というような気がする。『ふゆの夜』の儚げで寂しげな感覚と『プールの底に降るプラナタス』の得体のしれなさがそう思わせるのだろうか?