ラインマーカーズ48・49
ウエディングドレス屋のショーウインドウにヘレン・ケラーの無数の指紋
ウエディングドレス屋という微妙に限定的なものから始まり、『ヘレン・ケラー』という固有名詞。ヘレン・ケラーは障害を持ちながらも障碍者の福祉、教育のために尽力した著名人として有名だが、恋愛は周囲の反対からうまくいかなかった一度目のみで、生涯独身だった、とウィキペディアにあった。『指紋』はその未練によるものなのかもしれないが、割とマイナーな知識にそれほどの効果をつけるのはどうかというのは気になる。
ガードレールを飾る花束(ブーケ)の色まるで分らない月の光に濡れて
交通事故現場に、花束を置いてある風景についての歌だろうか。月光だけでは色の判断が付きにくい、と書かれてはいるがそれは建前であり、心情の影響が大きいのが本音だろう。