ラインマーカーズ42・43
鈴なりの黒人消防士がわめく梯子車に肖(に)た婚約指輪
鈴なりは人が一か所に集まっていることを指す。
『梯子車に肖た婚約指輪』が不明、それと『黒人消防士』のわめきとの関連も不明、自分には解釈不明。黒人消防士は『鈴なり』から集団であるらしいと思われる。
「写真、一枚もないんだ、ごめんね」とチューインガムの匂いの夜に
これも状況がつかめない。チューインガムの匂いは噛んでいる最中に感じるキシリトール系の風味のことだろうか。若干爽やかさな感じ。話し言葉は気さくさがあるが、読点が多いことが会話のぎこちない様子が想起され、写真がないことを悪く思っていて話しづらい、というような唇状が予想される。
『夜に』という締めくくりは二首前のものと似ている。それに比べれば、はるかに楽な状況ではありそう。