巣/人生の意味/植毛

短歌について/その他サブカル色々/男、無職、誕生年1994/うたのわで利己翔/ツイッター https://twitter.com/kakeruuriko?lang=ja

ラインマーカーズ40・41

蛸足配線

 

透き通る受話器の中のカラフルな配線を見る勃起しながら

 

 『勃起しながら』が印象に残り、この理由を考えていくことがこの短歌の受け取り方として大きい。①電話の内容②物の中身がすきとおって見えていると興奮する③生理現象としての興奮に基づかない勃起、などが思いつく。①で、イタ電で卑猥な内容を吹き込み、ぶちぎられた後受話器を見ながら余韻に浸っている、という風に解釈した。『透き通る』は=無色であり、『カラフル』と対比になっている。『勃起しながら』とあるように興奮した自分もあるのだが、それと同時にどこか冷めて自分の境遇を受け取っている自分もいて、無色とカラフルはそれぞれの暗示になっている。もしくは、『カラフル』に対応するのは電話相手の強い拒否感情かもしれない。

 

カナリアを胸ポケットに押し込んで便器レバーに映される夜

 

 カナリアは死んでいるのだろうか。トイレでひっそりとしまい込むというのは、他人に隠しての行動ということ。『便器レバーに映される』は前歌の『透き通る受話器』との似た構造になっている。周りの視線が気になっているので、鏡(のようなもの)に過剰になっているということもある?