ラインマーカーズ1・2
最初の方はシンジケートから選んだのがあり、飛ばします。
あとがきの詩もあり、あれも重要なのだと思うと厳しい気持ちになります。(全く分からなかったので)
朝の鳥がさえずる前に胸をひらけシャツのボタンをすべて飛ばして
一句目、三句目が六音。破壊衝動を『朝の鳥がさえずる』『胸をひらけ』『シャツ』などと爽やかに詠っている。しかし、『ボタンをすべて飛ばして』と徹底的である。着替えた直後だが、今日の予定が嫌なのか。
シャボンまみれの猫が逃げ出す午下がり永遠なんてどこにも無いさ
猫が洗っている途中で逃げ出した後に『永遠なんてどこにも無いさ』と世の中全体への憂いのようなつぶやきで終わっている。初句が七音で重い。猫が逃げ出すという裏切りを受けての思いなのだろうか。