シンジケート感想207・208
「靴ひもの結び方まで嫌いよ」と大きな熊の星座の下で
おおぐま座は北天の星座で、腰から尾の部分が北斗七星である。
女言葉で嫌いであることが訴えられているという内容。坊主憎けりゃ袈裟まで憎い的な文句。よく外に出かけていて、靴ひもを結ぶ姿を眺めていたという読み取りもできる。おおぐま座のことはよく知らないし分からない。
女兵士(アパッチ)は眠るラジオのアンテナに風呂で洗ったパンツ掲げて
アパッチは元々はアメリカ原住民の一部族。好戦的であることで有名。
『女兵士(アパッチ)』と、直接の関係性のない語で当て字を使い、情報のつめこみを行っている。ラジオのアンテナを物干しざお代わりにする、風呂で洗濯をする、パンツを恥ずかしげなく、むしろ『掲げ』というほどに大っぴらに干す。こういった行為から奔放な彼女の性格が表される。短歌の主題もそれだろう。