巣/人生の意味/植毛

note  https://note.com/rikokakeru/ツイッター @kakeruuriko

シンジケート感想199・200

イースターの卵を見せるニットから頭がでないともがくおまえに

 

 イースターはキリストの復活を祝う祭り、復活祭。「春分の日の後の最初の満月の次の日曜日」に行われる。キリスト教においては最も重要な祭り。イースターエッグは復活と生命の象徴と言われ、血を表す赤に塗られることもある。

 年毎にずれるとはいえ、春の行事であるイースターを含む首。『ニットから頭がでないともがく』人間にイースターの卵を見せても、実際には見えていないわけだし、どうでもいいと思われることだろう。

 

 

 

 

雨上がりチンチン電車に巣をかけたつばめが僕らの空を横切る

 

 チンチン電車路面電車のこと。

 つばめは初夏という感じがある。つばめの飛行の様子から雨を予想するのは小学校の教科書にも載る有名な話、というのは個人的な印象だろうか。

 『僕らの空』は傲慢な言い方。それほど仲が良く、二人だけの世界という気持ちに浸っていたのだろう。『巣』は家庭のようなものであり、それを電車にかけるのは間が抜けているが、『チンチン電車』はおかしみ、親しみのある語で、『雨上がり』という明るい語もあることから、いい予感を受ける。邪魔された、というより元気な奴だなあ、と見守るというか、ほほえましい気持ち?