シンジケート感想181・182
街じゅうののら犬のせた観覧車あおいおそらをしずかにめぐる
『街じゅう「の」「の」ら犬「の」せた』という「の」と『あ「お」い「お」そら』が韻を踏むようになっている。狭い場所にのらいぬを押し込んで、『しずかにめぐる』とは異様な光景だが、韻を踏み、落ち着いた言い切りの様子が説得力をもたらしている感がある、『街じゅう』『のら犬』『あおいおそら』『しずかにめぐる』など、感じがかなり少ないのも特徴。
天使らのコンタクトレンズ光りつつ降る裏切りし者の頭上に
『天使』と『コンタクトレンズ』という奇妙な組み合わせ。これまでにも天使と違和感のあるものを組み合わせた歌はいくつかあった。
コンタクトレンズを振らせて、『裏切りし者』へ印を送っているのか?