巣/人生の意味/植毛

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シンジケート感想109・110

チェシャ・キャッツ・バトル・ロイヤル

 

「林檎の皮をあげにゆこうよクラクションの真似しかしない馬鹿なオウムに」

 

 『チェシャ・キャッツ・バトル・ロイヤル』の歌は全て会話文。チェシャ猫は不思議の国のアリスに登場する架空の猫。

 『林檎の皮』といういかにも餌らしいものをオウムにやりに行く、という話。そのオウムを『クラクションの真似しかしない馬鹿なオウム』と散々にけなしている。最後にオウムであることが判明するが、そこで安心を感じた。『オウム』ならけなされるにふさわしい存在であると思ったからだ。

 毒のある言葉を躊躇なく口にする人物への恐怖のようなものもある。会話文独特の効果かもしれない。

 

 

 

 

「耳で飛ぶ象がほんとにいるのならおそろしいよねそいつのうんこ」

 

 こちらも動物が登場するが、前のものと違いユーモラス系統。

 『耳で飛ぶ象』の恐ろしさを『うんこ』であると語っている。最後でネタばらし的な要素も前のものと似ている。

 空から象のデカい糞が落下してきたら恐ろしいだろうということは実際的にも恐ろしいが、やはり架空のものであり、本当に恐怖を感じることは決してなく、かえってユーモアとなる。