巣/人生の意味/植毛

短歌について/その他サブカル色々/男、無職、誕生年1994/うたのわで利己翔/ツイッター https://twitter.com/kakeruuriko?lang=ja

シンジケート感想96・97

深すぎる覚醒に総べられしテロリストに紫陽花色の銃身

 

 無理やり五・七・五・七(八、字余り)・七に音を当てはめることもできるが、意味を通すならば五・十・六・七・四などになる。

『深すぎる覚醒に総べられしテロリスト』は暴力的カルト集団のことか。『紫陽花色の銃身』が彼らに向けられている。植物の色で何かを表している点で前首と共通点がある。

紫陽花色は青~赤紫のような色で、そのような色の銃はないように思う。銃と言えば、鉄の色がそのまま出ているものが実用品で、そうでなければプラスチックのおもちゃや、水鉄砲だろう。そう考えて、ここでの銃がおもちゃである可能性もあるということに気付く。

カルトならば世界のみえ方が変わったという理由から色の受け取り方が変化して変色したように見える、という方向からもあるが。

『深すぎる覚醒』は馬鹿にしているというわけでもないが、共感はできず、距離をとろうとはしている。それは意味と音の離れぶりからもみられる?

 

 

 

 

ばらまいてしまった砂糖は火の匂い  善は急げ 悪はもっと急げ

 

 五・七・五・六・九。後半で大胆に定型からずれる。『善は急げ』は広く知られた慣用句であるが、『悪はもっと急げ』はオリジナルだろう。理に適っているし、説得力がある。

 前半、よくわからない。『ばらまいてしまった砂糖』は「覆水盆に返らず」のように元に戻すことが困難な何かを象徴した表現で、火の匂いがその危険性を示した表現。砂糖をばらまく、ような何でもないことのように見えつつ、実質的にかなり危険性があったのだー、的な?

 全体を統合すると「もはやどうにもならないので、やりかかったことは『善』だろうが『悪』だろうが推敲しろ、『悪』ならばなおさら!」という感じか。そう考えれば前首の暴力的カルト風ともつながりがある気がしないでもない。