シンジケート考察30・31
パーキングメーターに腰かけて夜に髪とき放つ 降れキューティクル
パーキングメーターは有料駐車場で車の駐車時間に合わせて料金を徴収する機械。最近は別システムに変わりつつある。キューティクルは髪の表面の組織。キューティクルケアがどうこうという宣伝をよくやっている。もともとの意味はクチクラ。
長音が多くて音が分かりづらく、意味もよくわからない。作中主体が女性になっている気がする。『降れキューティクル』がさっぱりわからない。パーキングメーターも高さなどから普通に考えると腰掛けることは難しく、幻想的な効果のためのものだと思われる。結んでいた『髪』を『とき放つ』、誰にも見られていないという開放感があり、やはり主体がときはなっていると思うが…
「みえるものが真実なのよ黄緑の鳩を時計が吐き出す夜も」
カギかっこで女言葉。
『みえるものが真実なのよ』は愛、真面目、誠意などのみえないものにこだわろうとする愚か者へのセリフとしてそれなりにありきたりなものだが、その後の『黄緑色のと鳩を時計が吐き出す夜』がめちゃくちゃッぽい。
『鳩を時計が吐き出す』までなら鳩時計というものがある。定刻に鳩の人形が出たり鳩の鳴き声を出したりする時計である。一時間ごとになるようだし、夜にも鳴るだろう。『黄緑色』の鳩は実際いないだろうが、人形ならばいてもおかしくない。それでもなぜ黄緑。
また『時計』ならば『みえる』だろうが『夜』自体は見ることができないはずであり、ここもポイントである気はするが、考えてもよくわからない気持ちになる。
変なのが多くなってきた…