巣/人生の意味/植毛

短歌について/その他サブカル色々/男、派遣社員、23/うたのわで斧寺0

手紙魔まみ感想155・156

155は省略する。単調であることや、文字の向きを入れ替え続ける書式を再現することがよくわからなくて面倒だったことなどが理由である。簡潔に感想を書くと、インパクトがあっていいと思う。 閃光ののち、しましまの、うずまきの、どうぶつだけが生まれる世…

手紙魔まみ感想151・152

赤、橙、黄、緑、青、藍、紫、きらきらとラインマーカーまみれの聖書 書き込みは自分一人にとってのわかりやすさを優先させるための行動で、自分のものであることを確認する、征服するといった気持ちを起こす。作中主体からはそれほど卑屈ではない程度の認識…

手紙魔まみ感想149・150

家々のえんとつからは黒い水噴き出している ウサギを胸に 一見して意味が分からない。不明瞭な事件が単調に描写されている。『家々』というし他人事の不幸の風景を無感動に眺めている様子だろうか。突然『ウサギを胸に』で自分にフォーカスされていることも…

手紙魔まみ感想147・148

テロップの流れ早くてわからない、わからない、誰、誰が死んだの 前半の源氏名云々のうたが思い出される。 映画の速度についていけないことに動揺している。「繰り返し」がこの歌では動揺の強調効果を担当させられている。テロップが人生にダブり、変わり続…

手紙魔まみ感想145・146

おやすみなさい。これはおやすみなさいからはじまる真夜中の手紙です 『おやすみなさい』は別れや切り上げのあいさつであり、真夜中の手紙といっても真夜中に相手が受け取るわけではないのだから、つまり誰かに宛てるわけではなく自己完結としての手紙だろう…

手紙魔まみ感想143・144

正午にはお部屋の鍵を回してた/午前と午後に手紙を書いた 創作行為をしながら「無では?」という疑念を抱くという気持ちと重なるところがあるが、これは自己の体験から勝手に僕が当てはめているだけの行為ではある。 私は 「何か書こうと思いつつ部屋の中で…

手紙魔まみ感想141・142

まみの子宮のなまえはスピカ。ひらがなはすぴか。すぴか。すぴか。すぴかよ。 スピカは星の名前で、おとめ座で最も明るい星。 星の名前についての情報を知らなくとも、悪印象よりは好印象を持つことの方が多いのではないかと思う。曲名などにもそれなりに使…

手紙魔まみ感想139・140

まみの生理を食べている怪物が宇宙のどこかに潜んでいるわ 生理が来ないことは女性にとって著しく気持ちを害するらしい。性の悩み。穂村さんは男だけれどもまみのモデルは女性。 『宇宙のどこか』と隅々まで確認することが不可能、曖昧な表現。それを奪う動…

手紙魔まみ感想137・138

うつくしい渦巻たちに囲まれて気が遠くなるかたつむり園 『かたつむり』の話である。『東京のカタツムリってでっかくて、渦、キモチワルキレイ、熱帯!』の歌が思い出される。この連作の序盤で、『草原スープ婚』よりもさかのぼる。『かたつむり園』から野生…

手紙魔まみ感想135・136

菜のはなのお花畑にうつ伏せに「わたし、あくま」と悪魔は云った 『お花畑』は『草原』に近いイメージ、『悪魔』はオカルトとして「非日常」の媒介である。『悪魔』の自己紹介、非日常への導きが草原から始まるというイメージは前歌までのものと被る。繰り返…

手紙魔まみ感想133・134

免許証みせて あなたが乗りこなす動物たちの名前をみせて 二重の『みせて』が不信感の表れ?また『乗りこなす動物たち』はセクス雰囲気を出す。ケータイの通話履歴を監視しようとするストーカーじみた行為の隠喩的なものなのだろうか。『あなた』以外が全て…

手紙魔まみ感想131・132

十月よ。ブラッドベリに日本のつけもの(tsukemono)たちを送ってあげる ブラッドベリは人名。アメリカのSF作家が有名人にいるらしい。 日本+海外という方向からの目線。十月という季節の指定にも注目すべきか、一番近い季節感が明白な単語は『夏…

手紙魔まみ感想129・130

暗黒の宇宙の果てでさくらんぼの種をお口に入れたまま死す 『宇宙の果て』に『暗黒』をつけるのはそのさみしさ厳しさを強調するため、誰もいない場所で顧みられることなく『死す』様子は当人にはつらいものだろう。さくらんぼの種は喜びの残り香、残骸だろう…

手紙魔まみ感想127・128

アーカンサス十字唐草 真空に張り裂けながら歌うカナリア アーカンサスはアメリカの州の名前、アーカンソー州の誤読み? 無意味の並列が前半。『十字』『唐草』は模様または形の名称。 前半の『讃美歌を絶叫しつつ~』の歌を思い出させる。歌を歌って空を飛…

手紙魔まみ感想125・126

ハイジャック犯を愛した人質の少女の爪のマニキュアの色 ストックホルム症候群らしき少女の『爪のマニキュアの色』で終わっている。マニキュアの色がどうだから何なのかもわからない。なぜそこにスポットを当てたのかもわからないが、ケバケバして尖っていて…

手紙魔まみ123・124

新婚旅行へゆきましょう、魂のようなかたちのヘリコプターで 前歌から続いて結婚→新婚旅行の流れ。 魂というあやふやなものをメインにしている。はっきりとしない物をメインにしていることを雰囲気でやっていると前回も書いたが、ここも魂に形があるように進…

手紙魔まみ感想121・122

夏みかん剝いて笑って まみの上に倒れて英語のうたをうたって 『剝いて』『上に倒れて』などで、食とセックスの類似のイメージを想わされる。『~て』による区切りの連続、『笑って』『英語のうた』など、爽やかな印象が強い。セックスというよりじゃれ合っ…

手紙魔まみ感想119・120

コンセントに差し込む奴の先っぽをもって走るの、さがしているの 差し込む方はプラグで差し込まれる方がコンセントが正式な名称だが、確かに誤用、混同が多かったり、『差し込む方』的言い方でプラグという言い方がされにくい。 その言い方と、動詞の連続が…

手紙魔まみ感想117・118

午前四時半の私を抱きしめてくれるドーナツショップがないの 午前四時半という時間帯はなかなか厳しい時間帯的雰囲気を帯びている。この時間帯に起きているというのは、夜勤労働者、不眠症、早朝覚醒などで、何かしらの負担を抱えている。それは、本人の努力…

手紙魔まみ感想115・116

東京のカタツムリってでっかくて、渦、キモチワルキレイ、熱帯! 促音や長いカタカナでリズムが乱れるが『キモチワル/キレイ』という合成語で切れ目になる。声に出して読むと、目で見る印象とは異なり、それほど崩れてはいない。 東京で野生生物を眺めると…

手紙魔まみ113・114

早く速く生きてるうちに愛という言葉を使ってみたい、焦るわ 短歌を作るっていうのが使ってみたい言葉を使うためという面があり、字書き趣味を感じさせる。相応しい場面、相応しい相手。字を読むという行為は死人に関わる言及、著者が死人であるなどの事態か…

手紙魔まみ感想111・112

手紙魔まみキモチワルキレイ 不思議だわ。あなたがギターじゃないなんて、それはピックじゃなくて舌なの? ラケットで蝶を打ったの、手応えがぜんぜんなくて、めまいがしたわ 似ている気がするのでまとめて書く。 主体にとっての常識と客観的な常識が擦り合…

手紙魔まみ感想109・110

「凍る、燃える、凍る、燃える」と占いの花びら毟る宇宙飛行士 『凍る、燃える』から暴力的なニュアンスを受け取るのは、『宇宙』が温度のない世界として『凍る』ということの恐ろしさを高めるからのように思える。氷や熱は近くの歌でよく出されていたが、極…

手紙魔まみ感想107・108

溺れたひとという想定の人形のあたまを抱(いだ)く熱風のなか 『想定の』で嘘が強調される。溺れたひとのあたまを抱きたい気分だったが、そういう人がいないので人形に想定をかぶせているのだろう。 『想定』にとどめることで、『溺れたひと』『人形』への…

手紙魔まみ感想105・106

氷からまみは生まれた。先生の星、すごく速く回るのね、大すき。 二つの文章。三句目が七音に字余りしていると考えられる。 二句目までの文は、自身と氷の似た性質や、人間に似たものではない、という意識があるように思われる。自分を持て余しているような…

手紙魔まみ感想103・104

両手投げキス、あのこの腕はながいからたいそうそれはきれいでしょうね 最近、性の話か命の巡りの話というところで連続している。 一句目が変則的に長く、『両手』は冗長な語の追加だが、『ながい腕』に向けての前置きという役割も持っている。二句目以下で…

手紙魔まみ101・102

ありがとうございました。 更新を再開しましょう。休んでいる間に履歴が残っていて申し訳なくなりました。 水準器。あの中に入れられる水はすごいね、水の運命として 水準器は地面の傾斜の具合を図るための器具。 『水の運命』を心配するという視点が焦点で…

外山恒一氏の教養強化合宿に参加します

第3回教養強化合宿(学生限定)および千坂恭二氏を囲んで飲む会(一般参加可)開催のお知らせ|我々少数派 これに参加させていただくのでそのことについて書くかもしれないという予告とそのあたりの時期は更新が滞るという連絡です。 人様と交流することに…

手紙魔まみ99・100

それはそれは愛しあってた脳たちとラベルに書いて飾って欲しい 宗教の死後、人間の本体が脳であるとする機運は高まり続けている。生命が停止し、認識が終わった時にも、外部から見れば肉体は肉で、脳は脳である。保存の措置をとれば、それなりに長期間保存す…

手紙魔まみ97・98

時間望遠鏡を覗けば抱き合って眼をとじているふたりがみえる 『時間望遠鏡』という謎の道具が登場し、それを核にして話が進む。時間的なもの、昔又は未来を覗く望遠鏡であると考えられる。『時間望遠鏡を』までで十音、『覗けば』は四音だが、三句目からは定…

手紙魔まみ95・96

それ以上何かになること禁じられてる、縫いぐるみショーとは違う 演劇、ショーは台本の通り演じることが求められるが、それとは「何か」が『違う』と述べている。おそらくその「何か」は人生それ自体のことである。人生はみな舞台という偉人の言葉もある通り…

手紙魔まみ感想93・94

知んないよ昼の世界のことなんか、ウサギの寿命の話はやめて! もうずいぶんながいあいだ生きてるの、ばかにしないでくれます。ぷん 2つに似ている部分があるので共通点とそれぞれを書く方式にしてみる。 「口語、生死、知、拒否」という点が共通している。…

手紙魔まみ感想91・92

完璧な心の平和、ドライアイスに指をつけても平気だったよ 三句目が『ドライアイスに』が七音で異形と考えることが最もスムーズな解釈だろう。ドライアイス、固形二酸化炭素はアイスクリームを購入したときに、一時的な保存のために付属するなどで手に入る。…

手紙魔まみ感想89・90

1、2、3、∞(たくさん)はアフリカって(悪口ね)、まみはアフリカ、なにもいらない 『∞(たくさん)』が『アフリカ』という悪口であり、自分もそれであるという。アフリカは広範な地域にわたるが、後進国という印象が受けられる場所である。『たくさん』…

手紙魔まみ感想87・88

手紙魔まみ、完璧な心の平和 見たこともない光沢の服を着た人間たちが溺れる夜だ 『見たこともない』は当然『光沢』にかかるわけだが、『人間たち』にもかかるように錯覚する。『光沢』は光方の表現であって、『見』る以外に知覚されるはずがないので、人間…

手紙魔まみ感想85・86

アイ・ラヴ・エジソン、アイ・ラヴ・エジソン、川沿いの径(みち)を小さな水車抱えて 前半部は大きく乱れているが、後半部は五七七で読める。 エジソンは偉大な発明王であって、電気をはじめとしていろいろやっている。現代人にとってとても大切な偉人であっ…

手紙魔まみ感想83・84

ティーバッグ破れていたわ、きらきらと、みんながまみをおいてってしまう ティーバッグが破れ、中身が流れ出してきらきらと輝いている、新しくお茶を入れなおしている間、自分は会話に入れず、取り残されていくのではないか、という不安を感じている。 ティ…

手紙魔まみ感想81・82

真夜中のなっとう巻きは太るってゆゆが囁く、震える声で 『なっとう』がひらがなで『囁く』『震える』が漢字であることは、会話文と地の分の差だと思われる。会話文と地の分の区切りが『って』であり、視覚的に目立つ読点にそのような役割はない。 倒置法、…

手紙魔まみ感想79・80

昭和基地の床に散らばるトランプのキング、クイーン、その付け睫毛 昭和基地は北極の調査基地である。娯楽が少なそうでトランプをやってそうという想像は特に突飛なものでもない。キングやクイーンもいるだろうしあの絵柄は確かにつけまつげだと推測出来る。…

手紙魔まみ感想77・78

兎の眼を通じてまみのSEXが宇宙に実況中継される 『兎』は何かをする対象、奉仕相手のようなものだった。兎自体の意思などは少なかった。ここでも兎は物扱いであって、それ自体の意識は認められていないことは同様である。兎が見ているではなく、それを通…

手紙魔まみ感想75・76

ライヴっていうのは「ゆめじゃないよ」ってゆう夢を見る場所なんですね 現代における、あらゆる創作活動やパフォーマンスは、その場しのぎの過剰快楽注入装置へと堕落していることを表現している。『ライヴ』の観客とパフォーマー、両者が『夢を見る』ための…

手紙魔まみ感想73・74

このばかのかわりにあたしがあやまりますって叫んだ森の動物会議 三句目が『あやまりますって』と促音を除いて七音と長い。そこまでは平仮名で会話文。 『動物会議』会話文、つまり人語として『森の動物会議』の状況設定の中で『ばかのかわり』に、『叫んだ…

手紙魔まみ感想71・72

ヒ・ケ・ン・シャ・ニ・ナ・リ・タ・イ、手足こめかみに電極つけて、ツリーみたいに カタカナ、中点によってリズムの否定を試みている。それを無視すると『被験者になりたい』であり、音の違和感はなく、意味も普通に通る。 人ではない何かの身分を外部から…

手紙魔まみ感想69・70

眼ってのは外に出てきた脳なんですってね。感心しました、脳か。 突飛な説を当然のことのように述べているというか、突飛であることに驚きつつも、素直に受け入れているところに違和感がある。口語調や句読点が当然に了解する心情をあらわし、内容とそれを受…

手紙魔まみ感想67・68

美容師の森ひまわりを花に譬えると、ひまわり(譬えてねーよ) 『森ひまわり』氏が普通に実在の美容師だった。 本当に何も内容がないといえる。に二重になっている部分がほとんどである。『森』と『ひまわり』の時点で自然が被っているのだが、『花』二度目…

手紙魔まみ感想65・66

ドアの前で眼が合ったときこの部屋に入りたそうにしてたゴキブリ 『ゴキブリ』への心情移入が中心になっている。害虫として以上におそれられ、憎まれる対象だ。死や事故が遠くのものとなりつつ現代における、身近な恐怖の一つといえるだろう。 それに対して…

手紙魔まみ感想63・64

欲しいのはふつうの奴さ、目がガラス玉で、しっぽを口にくわえる 二句目までが主張、三句目からは『欲しいの』を具体的に述べている。動物型のおもちゃのようなものを挙げているように見える。『奴』という人または動物のような書き方からミスリードに誘われ…

手紙魔まみ感想61・62

まみの髪、金髪なのは、みとめます。ウサギ抱いてるのは、みとめます。 服装をチェックしているような言い方。上の句と下の句に分かれているが、『のは、みとめます。』という定型に沿うようにも配慮されている。上の句では定型が完全にかみ合っているが、下…

あらゆる近況報告について

小説を作成し、comicoチャレンジに投げ込みました。ちょうどコンテストの最中だったし、できたてでなろうより競争率低そうだし傾向の固定化も起こってないし、という感じですね。日曜日に続けたい。「精神になって意味を旅する」です。 1h4dで土曜日に四…

手紙魔まみ59・60

手紙魔まみ、アイ・ラヴ・エジソン まみの白い机は夢にあらわれて「可能性」と名乗った。アイム、ポシビリティ 区切れはひどく、字余りが大量にあり、『夢』と最初から表明されているせいでどんなに変でも仕方がないと言い訳したような奇形である。『夢』と…