巣/人生の意味/植毛

短歌について/その他サブカル色々/男、無職、誕生年1994/うたのわで利己翔/ツイッター https://twitter.com/kakeruuriko?lang=ja

短歌

手紙魔まみ感想182・183

星の夜ふたり毛布にくるまって近づいてくるピザの湯気を想う 五句目がかなり無理やりに字余りしている。その要因になるのが『ピザの湯気』で、不自然さが高い。存在はするだろうが、ピザの湯気を気にすることは実際的なことではないにもかかわらず、語感をい…

手紙魔まみ感想180・181

一点透視図法の奥に静かなる三角山がみえております 専門用語的な図画技法、文章的修飾、ガイド語が混合されている。読み言葉、聞き言葉といった方向が強く、短歌とも話し言葉とも違うベクトルで、違和感が滲む。 ひときわ目立っているように思われるのは『…

手紙魔まみ感想178・179

その先はドーナッツ、その先はドーナッツ、虫歯のひとは立入禁止 上の句は五・五・五・五。大胆に定型からはみ出しつつ、繰り返しで、警告音声と詩的表現のミックスで、ドーナッツである。順路と輪っか形状の食べ物、行って過ぎることと繰り返しの輪廻のモチ…

手紙魔まみ感想176・177

カラギーナン、ソルビン酸K、アゾ色素、さようなら、やな原材料たち これら『原材料』は食品添加物などに使われる。前にあった『うれしい原材料』に比べて、保存剤で毒性が疑わしいという傾向が『やな原材料』にはあるらしいようにググったところ思えた。 そ…

手紙魔まみ174175

誕生日は炎の儀式。いい?いくよ?はーいーかーつーりょおおお、ふううううう 下の句がろうそくの吹き消しと同時に行われて、音が定型から乱れている。勢いよく吹き消すということへこだわりを持って、元気がよくテンションが高い状態でやっているのであろう…

手紙魔まみ感想169~173

色々と一区切り付きましたが、ハースストーンが面白すぎて短歌の感想を書くなどへのモチベーションがよくわからなくなっていきます。ハースストーンが面白いという記事が作られることもあるかもしれません。 暗闇を歩いていってブレイカーあげるのはお父さん…

手紙魔まみ感想167168

温泉の効能書きは動物ががんばって書いた言葉のようだ あまり見られない文であることがそういう印象になっているのだろうか。箇条書きや定型が多用されているだろう。裸で読むことになるので、こちらの気分が動物よりであるのも入っているかもしれない。 「…

手紙魔まみ感想163164165166

マフラーがちくちくしない方法を羊に教えてもらう日曜 人とは関わりたくないが動物とは関わりたい気分なのだろうか。マフラーで冬シリーズとしての一貫性を保たせていて、やや生活を快適にしようとコミュニケーションを仕掛けている。日曜日、余暇、休日の使…

手紙魔まみ感想161162

自転車を漕ぐとき冬がはじまって目の中で雪とかしています 最初の方にも自転車と冬に関する歌があった気がすると振り返ったら7首目にあった。繰り返し手法。『目の中で雪とかしています』という表現が現実的ではなく詩的という方面に近い。漢字が使われてい…

手紙魔まみ感想159160

マフラーを編みつつ想うアメリカのたいそう合理的な魔女のこと マフラーは季節感の演出だろうか。アメリカの魔女というとハロウィン関連ということが浮かぶほか、うまくやっている壮年女性などを魔女と形容したりすることもある。『合理的』により近いニュア…

手紙魔まみ感想157・158

久しぶりに書いたら自然に異常に攻撃的な調子になりましたが、おそらく親しみの表現であって、けなして貶めたいということが本心ではきっとありません。僕はあなたたちのことが大好きなんです。 IT’S ALMOSUT SIMOKAWASAN SEASON (もうすぐ下川さんの季節で…

手紙魔まみ感想155・156

155は省略する。単調であることや、文字の向きを入れ替え続ける書式を再現することがよくわからなくて面倒だったことなどが理由である。簡潔に感想を書くと、インパクトがあっていいと思う。 閃光ののち、しましまの、うずまきの、どうぶつだけが生まれる世…

手紙魔まみ感想151・152

赤、橙、黄、緑、青、藍、紫、きらきらとラインマーカーまみれの聖書 書き込みは自分一人にとってのわかりやすさを優先させるための行動で、自分のものであることを確認する、征服するといった気持ちを起こす。作中主体からはそれほど卑屈ではない程度の認識…

手紙魔まみ感想149・150

家々のえんとつからは黒い水噴き出している ウサギを胸に 一見して意味が分からない。不明瞭な事件が単調に描写されている。『家々』というし他人事の不幸の風景を無感動に眺めている様子だろうか。突然『ウサギを胸に』で自分にフォーカスされていることも…

手紙魔まみ感想147・148

テロップの流れ早くてわからない、わからない、誰、誰が死んだの 前半の源氏名云々のうたが思い出される。 映画の速度についていけないことに動揺している。「繰り返し」がこの歌では動揺の強調効果を担当させられている。テロップが人生にダブり、変わり続…

手紙魔まみ感想145・146

おやすみなさい。これはおやすみなさいからはじまる真夜中の手紙です 『おやすみなさい』は別れや切り上げのあいさつであり、真夜中の手紙といっても真夜中に相手が受け取るわけではないのだから、つまり誰かに宛てるわけではなく自己完結としての手紙だろう…

手紙魔まみ感想143・144

正午にはお部屋の鍵を回してた/午前と午後に手紙を書いた 創作行為をしながら「無では?」という疑念を抱くという気持ちと重なるところがあるが、これは自己の体験から勝手に僕が当てはめているだけの行為ではある。 私は 「何か書こうと思いつつ部屋の中で…

手紙魔まみ感想141・142

まみの子宮のなまえはスピカ。ひらがなはすぴか。すぴか。すぴか。すぴかよ。 スピカは星の名前で、おとめ座で最も明るい星。 星の名前についての情報を知らなくとも、悪印象よりは好印象を持つことの方が多いのではないかと思う。曲名などにもそれなりに使…

手紙魔まみ感想139・140

まみの生理を食べている怪物が宇宙のどこかに潜んでいるわ 生理が来ないことは女性にとって著しく気持ちを害するらしい。性の悩み。穂村さんは男だけれどもまみのモデルは女性。 『宇宙のどこか』と隅々まで確認することが不可能、曖昧な表現。それを奪う動…

手紙魔まみ感想137・138

うつくしい渦巻たちに囲まれて気が遠くなるかたつむり園 『かたつむり』の話である。『東京のカタツムリってでっかくて、渦、キモチワルキレイ、熱帯!』の歌が思い出される。この連作の序盤で、『草原スープ婚』よりもさかのぼる。『かたつむり園』から野生…

手紙魔まみ感想135・136

菜のはなのお花畑にうつ伏せに「わたし、あくま」と悪魔は云った 『お花畑』は『草原』に近いイメージ、『悪魔』はオカルトとして「非日常」の媒介である。『悪魔』の自己紹介、非日常への導きが草原から始まるというイメージは前歌までのものと被る。繰り返…

手紙魔まみ感想133・134

免許証みせて あなたが乗りこなす動物たちの名前をみせて 二重の『みせて』が不信感の表れ?また『乗りこなす動物たち』はセクス雰囲気を出す。ケータイの通話履歴を監視しようとするストーカーじみた行為の隠喩的なものなのだろうか。『あなた』以外が全て…

手紙魔まみ感想131・132

十月よ。ブラッドベリに日本のつけもの(tsukemono)たちを送ってあげる ブラッドベリは人名。アメリカのSF作家が有名人にいるらしい。 日本+海外という方向からの目線。十月という季節の指定にも注目すべきか、一番近い季節感が明白な単語は『夏…

手紙魔まみ感想129・130

暗黒の宇宙の果てでさくらんぼの種をお口に入れたまま死す 『宇宙の果て』に『暗黒』をつけるのはそのさみしさ厳しさを強調するため、誰もいない場所で顧みられることなく『死す』様子は当人にはつらいものだろう。さくらんぼの種は喜びの残り香、残骸だろう…

手紙魔まみ感想127・128

アーカンサス十字唐草 真空に張り裂けながら歌うカナリア アーカンサスはアメリカの州の名前、アーカンソー州の誤読み? 無意味の並列が前半。『十字』『唐草』は模様または形の名称。 前半の『讃美歌を絶叫しつつ~』の歌を思い出させる。歌を歌って空を飛…

手紙魔まみ感想125・126

ハイジャック犯を愛した人質の少女の爪のマニキュアの色 ストックホルム症候群らしき少女の『爪のマニキュアの色』で終わっている。マニキュアの色がどうだから何なのかもわからない。なぜそこにスポットを当てたのかもわからないが、ケバケバして尖っていて…

手紙魔まみ123・124

新婚旅行へゆきましょう、魂のようなかたちのヘリコプターで 前歌から続いて結婚→新婚旅行の流れ。 魂というあやふやなものをメインにしている。はっきりとしない物をメインにしていることを雰囲気でやっていると前回も書いたが、ここも魂に形があるように進…

手紙魔まみ感想121・122

夏みかん剝いて笑って まみの上に倒れて英語のうたをうたって 『剝いて』『上に倒れて』などで、食とセックスの類似のイメージを想わされる。『~て』による区切りの連続、『笑って』『英語のうた』など、爽やかな印象が強い。セックスというよりじゃれ合っ…

手紙魔まみ感想119・120

コンセントに差し込む奴の先っぽをもって走るの、さがしているの 差し込む方はプラグで差し込まれる方がコンセントが正式な名称だが、確かに誤用、混同が多かったり、『差し込む方』的言い方でプラグという言い方がされにくい。 その言い方と、動詞の連続が…

手紙魔まみ感想117・118

午前四時半の私を抱きしめてくれるドーナツショップがないの 午前四時半という時間帯はなかなか厳しい時間帯的雰囲気を帯びている。この時間帯に起きているというのは、夜勤労働者、不眠症、早朝覚醒などで、何かしらの負担を抱えている。それは、本人の努力…